私は17年ほどバレーボールを続けてきました。その経験から、「シューズの替え時とメーカーによる特徴」「特徴から考えるポジションへの影響」「ポジションから考えるおすすめの商品」を紹介します。

バレーボールシューズの買い替え時

バレーボールシューズは普段の靴と比べてやや高価なものになり、数年使い続けるものになるので最初のシューズ選びが重要です。また、買い替えがわからない方もいらっしゃるかと思います。まずは、シューズの買い替え時を二つ紹介します。

壊れたらすぐに買い替える

長く使うと、靴に穴が開いたり、ソールが真っ二つに割れたりすることがあります。何か壊れている場合は、すぐに買い替えましょう。

シューズの裏を確認する

バレーボール経験者なら、誰もがシューズの裏をよく見た経験があるはずです。買い替えを考えたら、まず裏の溝を確認してください。新品のときは溝がたくさんありますが、すり減って溝がなくなると滑りやすくなります。
バレーボールは、滑りにくいほど動きやすい競技です。そのため選手は、手でシューズの裏の汚れを取ったり、体育館に濡れ雑巾を敷いて、立ったまま靴の裏をこすったりして、滑りを防いでいます。しかし溝がなくなると、こうしたケアをしても滑りやすくなります。
滑ると怪我につながります。自分が怪我をするだけでなく、相手チームや味方を巻き込んでしまうこともあるので注意してください。
ここまでいくと買い替える必要があります。

メーカーの特徴(アシックス・ミズノ)

バレーボールシューズを出しているメーカーは増えましたが、初心者が最初に選ぶのは、アシックスかミズノが多い印象です。経験者にもこの2社を選ぶ人は多く、日本代表の火の鳥NIPPONもミズノのシューズを使用しているようです。
参考資料:ミズノ公式オンライン
https://jpn.mizuno.com/volleyball/japan
最近では、各メーカーでポジションによっておすすめするシューズが異なり、種類も豊富になりました。時代とともに変化する中で私の経験上から、両社の違いを解説します。

アシックス

  • 柔らかい生地を使ったモデルが多く、足幅が広い人でも履きやすい傾向があります。
  • 作業療法士の視点で見ると、生地の柔軟性が高いぶん、靴の中で足が動く余地(あそび)が大きくなります。
  • バレーボールでは、思いどおりの場所にボールが来ないことの方が多く、瞬時に判断して動く必要があります。アシックスは、そうした素早い切り返しが得意だと感じています。
参考資料:アシックス公式ブログ
https://www.asics.com/jp/ja-jp/blog/article/v-swift-ff-2

ミズノ

  • 硬めの素材で作られたモデルが多く、縦長の作りが多い傾向があります。
  • 作業療法士の視点で見ると、硬めに作られているため、靴の中のあそびが少なくなります。
  • 左右の動きより、上下の動き(ジャンプなど)が得意なシューズです。
参考資料:ミズノ公式オンライン
https://jpn.mizuno.com/volleyball/lightning

おすすめのメーカーの選び方

  • 普段の靴選びでも足幅が気になる人は、アシックスがおすすめです。日本人の足にフィットしやすい設計です。
  • 初心者の方も、まずアシックスを使い、そこから少しずつ自分好みに調整していくと使いやすいでしょう。
  • リベロやセッターの方にはアシックス、アタッカーやブロッカーの方にはミズノをおすすめします。

ハイカットとローカットの選び方

本来であれば、前衛と後衛でシューズを履き分けた方が、怪我が少なく動きやすくなります。しかしバレーボールにはローテーションがあり、選手は攻めも守りもこなす必要があるため、実際には難しいのが現状です。

前衛にはハイカット(ミドルタイプ)

前衛は、アタック、ブロック、ジャンプトスなど、ネット際でジャンプしてプレーすることが多いポジションです。着地のたびに股関節、膝、足首に大きな負担がかかり、相手の足に乗ってしまうと捻挫の危険もあります。
こうした怪我を防ぐには、足首まで高さのある「ハイカット」が有効です。足首がしっかり守られて捻挫の予防になり、着地の衝撃にも耐えやすくなります。
こちらのものはメーカーは違いますが、ハイカットのシューズになります。

後衛にはローカット

後衛は、左右前後にステップして動くことが多いポジションです。こちらには、足首より下の高さの「ローカット」が向いています。
  • 足首があらわになっているので、自由度が高くなります。
  • 足が地面についた状態でも、膝を左右に曲げやすくなります。
  • 瞬時に反対方向へ動くとき、初速が速くなります。
  • ハイカットより軽いため、ボールを追いかけやすくなります。

まとめ

バレーボールシューズは、ただ使えるかどうかではなく、「安全に動けるかどうか」を基準に替え時を判断しましょう。穴が開いたり割れたりしていれば、すぐに買い替えが必要です。壊れていなくても、裏の溝がすり減って滑りやすくなっていたら、怪我を防ぐために新しいシューズへの交換をおすすめします。
シューズ選びは、自分の足とポジションに合わせて考えることが大切です。足幅が気になる人や初心者、リベロ・セッターの方は、柔らかくて切り返しに強いアシックスが選びやすいでしょう。上下の動きが多いアタッカー・ブロッカーの方は、ミズノがおすすめです。また、前衛で跳ぶことが多い人は足首を守るハイカット、後衛で素早く動く人は軽くて自由度の高いローカットが向いています。
シューズは、プレーを支え、怪我から身を守ってくれる大切な道具です。この記事を参考に、ぜひ自分にぴったりの一足を見つけてください。
※効果の感じ方には個人差があります。