卓球を始めたばかりの頃、誰もが一度はぶつかる壁があります。それは「ラバー選び」です。
ショップやインターネットを見ると、実に多くのラバーが並んでいます。
「トップ選手が使用!オススメのラバー!!」
「ボールスピードを上げたい人向けのラバー!」
「対戦相手がミスしてしまう、回転が強烈にかかるラバー!」
といった魅力的なフレーズに惹かれ、どれを選べばいいのか迷ってしまうのは当然のことです。スタートラインでの悩みは、誰もが経験する道です。
結論からお伝えすると、初級レベルのプレーヤーが最初に選ぶべきは、最新のハイテク超高弾性ラバーではありません。卓球の歴史を支えてきたロングセラーラバー「スレイバー」や「マークV」のような、コントロール性能と安定感に優れたラバーです。
この記事では、初級レベル(中学生やシニアの方)のプレーヤーが使いやすいラバーを知り、確実に上達していくために必要な「あなたに合うラバーとは?」という疑問に対して皆さんが考えていた疑問が「自分に合うラバーはこれだ!」に変わるという理由をわかりやすく解説します。
読者が最初に知るべき基礎知識
ラバー選びを始める前に、まずは卓球のラバーに関する基本的な知識と、自分が打球に何を求めているのかを整理しておきましょう。
ポイント①:ラバーの特徴(4つのラバーの特徴)
卓球のラバーには、大きく分けて以下の4種類があります。
- 裏ソフトラバー:表面が平らで摩擦力が強く、回転をかけやすい最も標準的なラバー。
- 表ソフトラバー:表面に粒があり、球離れが早くナックル(無回転)ボールが出しやすいラバー。
- 粒高ラバー:高い粒が変形することで、相手の回転を利用して予測不能な変化球を生み出すラバー。
- アンチラバー:摩擦が極めて少なく、相手の回転の影響を受けにくい特殊なラバー。
初級者が基本技術(フォア打ち、バック打ち、ツッツキ、ドライブなど)を身につけるためには、最もコントロールがしやすく回転の原理を学べる「裏ソフトラバー」を選ぶのが基本となります。
ポイント②:打球に何を求めるか?
ラバーを選ぶ際、「スピード」「回転量」「コントロール」という3つの要素のバランスが重要になります。
トップ選手のプレーを見ていると、スピード感溢れるドライブ・スマッシュや、強烈な回転のかかったサーブに憧れるかもしれません。しかし、初級者の段階で最も優先すべきなのは「コントロール性能(自分の思い通りの場所にボールを収める力)」です。
また、攻撃的なプレーヤーか?守備的なプレーヤーか?だとしても、トップ選手のようなスピードが出ても、相手のコートに入らなければ得点にはつながりません。自分がコントロールできる範囲の性能を見極めることが、上達への第一歩となります。
ポイント③: ラバーの厚さを選ぶ
厚さの範囲が特厚・厚・中・薄・極薄という5種類があります。
おすすめは「中」か「厚」です。
今回はメジャーな裏ソフトという回転とスピードがでやすいラバーのお話しです。まずは自分が確実にコントロールできるボールを打つことが、卓球の土台を作ります。
特厚だとコントロールが難しいです。また、薄・極薄だとボールスピードが出ないために物足りません。
練習相手や対戦相手のレベルにもよりますが、まずは狙った場所にボールを打ち返せなければ、まともな試合や練習になりません。
長年多くの初級レベルのプレーヤーに愛され、指導者からも信頼され続けている「定番ラバー」を選ぶことで、変な癖をつけずに、自分が確実にコントロールできるボールを打つことが、卓球の土台を作ります。
初級レベルのプレーヤーが使いやすいラバーの特徴3選
初級レベルのプレーヤーが道具を選ぶ際、意識していただきたい3つの重要な基準をご紹介します。
① 適度なスピードが出るラバーを選ぶ
スピードが出すぎるラバーは、コントロールを難しくします。
初級者の段階では、トップ選手が使うような飛びすぎるラバー(テンション系ラバーなど)を選ぶ必要はありません。
理由と具体例: 卓球という競技において、最も大切なのは「ラリーを続けること」です。自分の打球が相手コートに収まらず、ミスばかりになってしまうと、プレーをしていて面白さを感じにくくなってしまいます。弾みが強すぎるラバーは、少し力が入っただけでオーバーミスになりがちです。
自分の力加減でしっかりと振り抜き、コートに収まる「適度な弾み」を持ったラバーが最適です。
② 適度な回転量が出るラバーを選ぶ
強烈な回転がかかるラバーは、自分に跳ね返ってくるリスクも高くなります。
「回転量が多ければ勝てる」と思いがちですが、初級者のうちは回転がかかりすぎるラバーも注意が必要です。
理由と具体例: 自分が強烈な回転をかけて送ったボールは、相手が返球してきた際に、その強烈な回転が残ったまま自分のコートに戻ってくることがあります。すると3球目を打つ際に、相手の複雑な回転の影響を直接受けてしまい、処理が非常に難しくなります。回転量に負けて逆にミスを誘発し、自分を苦しめてしまう結果になるのです。
まずは相手の回転の影響を受けにくく、素直な打球面を作れるラバーが適しています。
③ 多くの人が使っている(歴史と実績のある)ラバーを選ぶ
まずは自分が確実にコントロールできるボールを打つことが、卓球の土台を作ります。
練習相手や対戦相手のレベルにもよりますが、まずは狙った場所にボールを打ち返せなければ、まともな試合や練習になりません。
長年多くの初心者に愛され、指導者からも信頼され続けている「定番ラバー」を選ぶことで、変な癖をつけずに正しいフォームと打球感を養うことができます。
実体験から伝える「安定感」の重要性
指導者やプレーヤーとして多くの現場を経験してきた中で強く実感しているのは、「上級者、中級者、初級者で求められる要素は全く異なる」ということです。
上級レベルのプレーヤーであれば、恵まれたフィジカルを活かして高速のボールを打ち込み、回転量の多い難易度の高いサーブやレシーブを展開していきます。しかし、初級レベルのプレーヤーが最初からその真似をする必要はありません。
フォームや打球感が固まっていない段階で真似をしようとしても、再現性が低いからです。初級レベルのプレーヤーがまず目指すべきは、ハイレベルな技術ではなく、基本プレーを確実にこなす「安定感」です。
具体的には、以下の3つを確実にこなせるようになることが最優先となります。
「サーブでしっかり回転をかける」
「レシーブでしっかり回転をかけ返す」
「ラリーが続くようにミスなく打ち返す」
この3つの土台ができて初めて、中級レベルへのステップアップが見えてきます。安定してサーブが出せない、レシーブが浮いてしまう、ラリーが2〜3球で止まってしまうといった状況でスピードや回転量にこだわり続けても、レベルアップにはつながりません。
だからこそ、自分の思い通りにボールをコントロールできる「安定感」を備えたラバーを選ぶことが何よりも大切なのです。
まとめ
現在メディアで活躍している有名選手たちが使っているラバーは、そのほとんどが中級〜上級レベル向けの高性能なテンション系ラバーです。
まずはこれらのコントロール性に優れた王道ラバー(スポンジの厚さは「中」や「厚」、あるいは扱いになれてきたら「特厚」)をしっかりと使いこなし、自分の手のようにボールをコントロールできるようになってから、徐々にテンション系のラバーへとステップアップしていくのが、最も確実で失敗のないラバー選択法です。
自分に合った最高のパートナー(ラバー)を見つけて、卓球の魅力を存分に味わってください!
おすすめの定番ラバー情報
- スレイバー(バタフライ) 製品詳細ページを見る
- マークV(ヤサカ) 製品詳細ページを見る