前回の東京オリンピックで、日本代表の卓球選手の活躍を目の当たりにし、「何が強さの秘訣なのだろうか?」と気になった方も多いのではないか?
この記事では、
- 裏裏ドライブマンとはなにか
- 裏裏ドライブマンがなぜ多いのか
- 卓球が強い選手は何が上手いのか
を紹介する。 これから卓球をする方が何を意識して練習や試合を進めていき勝てる選手になるための記事である。
卓球での裏裏ドライブマンとは
裏裏ドライブマンとは、ラケットに貼っているラバーの両面が『裏ソフト』を貼っていてプレイスタイルがドライブを中心に試合を進めていく選手である。
ドライブとは、卓球のボールに上回転をかけて相手を攻める技術だ。
ドライブを中心的に使用し点数をとっている選手がドライブマンと呼ばれるのである。
裏ソフトと呼ばれるラバーの見た目は平坦なラバーだ。
卓球選手の多くが使用しているラバーで種類も豊富なため、自分のプレイスタイルにあった物が選べるのである。
東京オリンピックの日本代表として出場した選手の中にも、裏裏ドライブマンは多くおり、例として水谷隼元選手や石川佳純元選手などが当てはまるのだ。
最初は卓球のボールに上回転をかけることから始まり、連続でドライブをかけられるようにするなどの練習が多く必要となるのである。
さまざまな種類のドライブを駆使し相手を翻弄するのは楽しいうえに、見ている方もプレイしている姿を見て激しいラリーをみるとかっこいいと思うのは裏裏のドライブマンだ。
卓球での裏裏ドライブマンの利点
卓球で裏裏ドライブマンが多い理由はさまざまだが、よく挙げられる利点は以下の2つだ。
攻守ともバランスが良い
ドライブを主体として攻めるのがドライブマンだが、相手に攻められても防御しながら次の攻撃につなげられるため攻守ともバランスが良いのである。
卓球の試合で積極的に攻める気持ちは大事だが、一方的に攻められる試合は相手と技術などの差が開いていない限りあまりないことだ。
その為相手に攻められた際には防御も必要である。
防御の方法としてブロックがあり、相手がドライブで攻めてきた時のボールにかかっている上回転を利用して相手に返す技術だ。
ブロックができて相手のコートの返球しづらい所をつくと防御が最大の攻撃になるのである。
ドライブを連続で打つ練習もしながら、練習相手にドライブを打ってもらいブロックの練習もするのだ。
したがって攻守のバランスも良いが練習のバランスも丁度良いのである。
練習の仕方や防御が攻撃に変わるなど攻守のバランスの良さが光るのが裏裏ドライブマンだ。
卓球ボールに回転がかけやすい
裏ソフトラバーは表面が平坦なため卓球ボールに回転がかけやすく、回転量重視のラバーも豊富だ。
初心者の頃に行う練習が裏ソフトラバーで卓球ボールに回転をかけることから始まる程、卓球は卓球ボールに回転をかけられるかかけられないかが重要になるスポーツである。
卓球ボールに回転をかけるのに慣れても、強くなるためには更に回転量を増やす練習をするため裏ソフトラバーを使用する人も自然と多くなるのだ。
回転がかけられる人とかけられない人と比べると、前者の人の方が武器が多いため後者の人はなかなか勝てないのである。
例えば横回転をうまくかけられるようになるとサーブなどの台上処理としてチキータなどの技術が増えるのだ。
卓球ボールに回転がかけやすくなれば、技術が磨かれ試合で使える武器が多くなるのである。
試合に勝つための武器として回転がかけやすいことが利点だ。
卓球での強い裏裏ドライブマンの特徴
ここでは、裏裏ドライブマンの選手として強くなるための方法や有名選手の特徴を3つ紹介だ。
回転量が多く、変化を上手くつけられる
ドライブマンは回転量が多ければ多いほど良いが、同じドライブばかりだと相手が慣れてしまうためドライブに変化をつけられる選手が強い傾向である。
ドライブには回転量のほかにもスピードやパワーの違いがあるため複数の種類があるため一部紹介だ。
回転量が多く、変化を上手くつけられる
ドライブマンは回転量が多ければ多いほど良いが、同じドライブばかりだと相手が慣れてしまうためドライブに変化をつけられる選手が強い傾向である。
ドライブには回転量のほかにもスピードやパワーの違いがあるため複数の種類があるため一部紹介だ。
- ・ループドライブ
-
山なりのドライブで、保守的なドライブだ。
ただの山なりだと強打されてしまうので卓球ボールへの回転量が多くないと使えないのでる。
使うタイミングとしては、相手のリズムを崩したいときやブロックミスを誘いたいときに使用すると効果的だ。
- ・スピードドライブ
-
決め球に使用するドライブである。
自分にチャンスボールが来た際に回転量よりスピードを重視して点数を狙うドライブだ。
ループドライブとは真逆で、直線的なドライブになるため相手コートに入った時は点数になる のだ。
今回は2種類だけドライブを紹介したが、まだ多くの種類のドライブがある。
1種類のドライブだけでなく、複数のドライブを覚えて場面に合わせて打つことにより自分がやりたい試合展開にできるのだ。
ドライブマンにとって回転量を多くするのは重要だが、変化をつけて相手のペースを崩すこともより重要である。
打球点を変えても鋭いドライブが打てる
同じ打球点で変わらないドライブを打っていると、相手が慣れ始めて返球が多くなり、カウンターで点数を取られるのだ。
したがって、打球点を変えて変化をつけるのが重要である。
打球点とは、卓球ボールが返球されワンバウンドした後にどのタイミングで返すかだ。
弧を描く前、弧を描いた時の頂点、弧を描き終わる頃などである。
弧を描く前に返す場合は守備のブロックもあるがカウンタードライブができるタイミングだ。
カウンタードライブは自分の回転をもっとかけるというより相手のドライブの回転を利用してカウンターをするイメージである。
弧を描いた時の頂点は、スマッシュやスピードドライブの使用だ。
頂点で打てるということは打ちやすい場所にいるということになるので強いボールを打つのに有効である。
弧を描き終わる頃は、ループドライブなどを使用すると良い。
リズムを変えるためや次の動作の準備をするためにあえて打球点を遅くするなどが考えられるのである。
打球点が違うだけで攻撃の仕方が複数に増えていくため、試合展開を変えたい場合に打球点を変えて攻撃するのは有効である。
サーブの種類を多く持っている
試合をしていて点数が均衡している時にはサーブの種類を多く持っている人の方が強いのだ。
自分がしたい試合展開に持っていくための1球目は必ずサーブである。
フォア側でドライブが打ちやすい所に返球されるサーブを持っていたら自分が優位に立てて
試合が進めやすいのだ。
サーブはドライブと同じくらいの点数源である。
プロの卓球選手は同じフォームで何種類ものサーブを打てて、大事なところでサービスエースを取っていたり、サーブで試合が終わる瞬間を何度も見たものだ。
試合の勝敗に関わるほど、卓球にとってサーブは重要なため種類と回転量を磨く練習はドライブの練習と同じくらい行うのが重要である。
サーブの種類
サーブの種類は数えきれないほどあるが、代表的な以下の3つだ。
- YGサーブ→フォアサーブの構えから手首を内側から外側に向けて逆横回転をかけるサーブであり、卓球ボールの軌道より回転量の多さが武器
- バックサーブ→逆横回転サーブでフォアに返ってきやすくフェイントがかけやすい
- しゃがみ込みサーブ→しゃがむことによる下半身の力がサーブに反映され回転量が増える
まとめ
表ソフトラバーや粒高ラバーなどの異質ラバーの選手も多くなってきているが、やはり裏裏ドライブマンの選手が多いのである。
攻守のバランスの良さや卓球ボールへの回転のかけやすさなどが大きいのだ。
だが、裏裏ドライブマン同士で試合をするとなると大事になってくるのは、卓球ボールへの回転量やサーブの豊富さである。
現状維持の練習ではなく常に向上心を持ってドライブやサーブ以外にもフットワークなどの練習をする選手が強いのだ。