サッカーでドリブルは
重要なスキルの1つだ。

メッシやネイマールのような
スーパスターと呼ばれるプレイヤーは
必ずと言っていいほどドリブルの
スキルが卓越している。

日本代表だと、三笘選手の
重心移動を上手に使ったドリブルが
印象的だろう。

ドリブルで相手を華麗に抜き去り
ゴールを決めたい、相手を
上手く交わしてアシストとなるパスを
出したいと思っている人は多いはずだ。

そこで今回は12年間ジュニアユースなどで
サッカーをプレイをして、その後小学生の
コーチも務めた私の経験をもとに
意識することでドリブルが上達した
6つのポイントと練習方法などを解説していく。

足の色々な場所でボールをコントロールする

ドリブルは足の色々な場所で
コントロールできるように
なるのが望ましい。

右側にコントロールしたい場合は
右足のアウトサイドか
左足のインサイドを使うのが基本だ。

逆に左側にコントロールしたい場合は
左足のアウトサイドか
右足のインサイドを使うようにする。

その他にも足の裏を使って
方向転換をしたり、インステップを
使いボールを運んだりとドリブルを
する際は、足の様々な部位を
使い分けることが大切である。

始めは失敗をしても良いので
練習の中で積極的に足の色々な
場所を使い感覚を養おう。

慣れてくると、頭の中で考えなくても
自然にボールをコントロールできるように
なるのである。

意識することは、とにかく多くボールに
触ることと、できるだけ細かいタッチで
ボールをコントロールすることだ。

利き足じゃない方も
利き足と同じようにコントロール
できるようになるのが理想である。

私は右利きなのだが
左足も使うようになってからは
プレーの質と幅が格段に上がった。

慣れてきたらルックアップ(顔を上げる)する

ドリブルの最中にボールばかりを
見てルックアップ(視野を上げる)が
できていないと、相手がボールを
取りに来てもわからない。

また、味方の位置やゴールの
場所も把握できないため
シュートやパスができなくなって
しまうのである。

ドリブルにおいてルックアップを
することはとても重要だ。

私自身、ルックアップすることを
意識し始めてからプレーの選択肢が
増え、アシストの数が大幅に増えた。

味方と相手の位置を
把握することは非常に大切だと
改めて感じたのである。

しかし、始めはボールを見ないで
ドリブルをするのは難しいし
不安だろう。

なので、最初はドリブルをしている間の
1回でも良いのでルックアップをしてみよう。
慣れてきたら2回、3回と数を増やそう。

このときに意識するポイントは
ルックアップをする際にただ顔を
上げるのではなく、味方の位置や
ゴールを確認することである。

最終的には全くボールを
見ないでドリブルができることが理想だ。

スピードの緩急を利用する

相手を置き去りにするには
スピードの緩急が必要だ。

遅いドリブルからいきなりスピードアップ
されるとディフェンスはついてくることができない。

また逆にトップスピードで
ドリブルをしているときに
いきなりスピードダウンやストップを
すると、ディフェンスは体勢を
崩しやすくなる。

自分は足が遅いからできないと
感じている方もいるかもしれない。
しかしそんなことはない。

意識することは、間合いとタイミングだ。
これを意識すれば、足の速い遅い
関係なしに相手を置き去りにできるのだ。

私の経験から言うと
相手が体を寄せてボールを
奪いに来た際、スピードの緩急を
利用する
と効果的である。

重心移動を意識する

重心移動を上手く利用すると
相手を交わしやすくなる。

私がディフェンスをしているとき
重心移動が上手い選手は
非常に守りにくいなと感じた。

例えば、右に行くと見せかけて
右側に大きく体を振り、左にボールを
コントロールするとディフェンスは
困惑するのだ。

これは、ボディフェイントとも言われる。

ポイントは、体全体を大きく振ることだ。

体の振り幅が小さいと、相手は
フェイントに引っかからない。

また、重心移動をスムーズに行えると
スピードアップやスピードダウンが
しやすくなる。

なので、姿勢が悪く重心が
左右どちらかに偏ってしまう人は
スムーズなドリブルを行うことが
できないのである。

練習から正しい姿勢で
ドリブルする癖をつけることや
重心がどこに乗っているのかを
意識することが大切だ。

ボールの置き所に注意する

上手くボールを保持し
コントロールするにはボールの
置き所が重要である。

何も考えずに来たボールを
トラップして、コントロールを
している方も多いのではないだろうか。

しかし、ボールの置き所が悪いと
相手にボールが取られやすく
ディフェンスがしやすくなってしまうのだ。

相手がボールを奪いに来たら
すぐ交わせる所、コントロールしたい所に
すぐ行けるようにボールを
置くのがポイントである。

相手の位置や距離によって
ボールの置き所を変化させることが
大切なので、練習では左右上下
偏らないようにボールを置き
コントロールする練習をしよう。

フェイントを効果的に利用する

フェイントを効果的に利用する

ドリブルにフェイントを混ぜる
ことで、相手を抜きやすくなるのだ。

いくつかのフェイントを紹介する。

シザース
ボールをまたぐフェイント。
ボールをまたぎながら体重移動
することにより、相手はどっちに
行くかわからず体制を崩しやすくする。
キックフェイント
シュートやパスのモーションを
することにより、相手はブロックしようと
してくるのでその間に突破をする。
エラシコ
元ブラジル代表のロナウジーニョが
よく利用していたフェイントである。
アウトサイドでボールを外側に
押し出し、すぐにインサイドで
方向転換をする。

このフェイントは足首の柔軟さが重要である。

この中で最も有効的だったのが
キックフェイントだ。

タイミングよく利用すると
面白いくらい相手のバランスが
崩れたのである。

難易度も高くないので
すぐにコツをつかめるだろう。

ドリブルが上達した練習方法を紹介

上記では、ドリブルにおいて
重要なことを解説してきた。

説明を聞いただけでは「難しそうだな」
と感じる方もいるだろう。

では、ドリブルが上達するためには
どのような練習方法が有効的なのか。

ここからは、ドリブルが上達した
練習方法を2つ紹介する。

ボールタッチ

まず1つ目はボールタッチである。

これは足の色々な場所でボールを
触り感覚を養う練習方法だ。

1.
右足のアウトサイドでボール右外側にボールを出す
→右足のインサイドでボールを左内側に出す
→左足のアウトサイドでボールを左外側に出す
→左足のインサイドでボールを右内側に出す

これを繰り返す。
最初は難しいと思うが
慣れてきたら素早くボールを動かそう。

2.
足の裏で左右交互にボールをタッチする。
このときに、行きたい方向にボールを転がしていこう。

ポイントは、スムーズにボールが
コントロールできるようになったら
ルックアップをすることである。

最終的には、ルックアップしながらも
正確にボールを操れるようになろう。

コーンを使ったジグザグドリブル

コーン等間隔に何個か置きジグザグに
ドリブルをする練習方法である。

左右のインサイドやアウトサイド
足の裏をうまく使いスムーズに
コーンを交わしていこう。

最初はコーンにぶつかってしまい
時間がかかってしまうだろう。

なので、下を向いても良いので
まずはコーンにぶつからないように
正確にボールをコントロールする
ことが大切だ。

慣れたら徐々にスピードを上げ
ルックアップできるようになることが
理想である。

まとめ

ドリブルはサッカーにおいて
基本的な技術である。

有効利用することによりチャンスを
生み出し、ピンチを切り抜けることができる。

また、ドリブルが上手くなると
試合中の選択肢が一気に広がり
よりサッカーが楽しくなるだろう。

メッシやネイマール、三笘選手のように
華麗に相手を抜き去りゴールを
決めるには、日々の練習が必要となる。

なので、今日紹介したポイントや
練習方法を意識して
ドリブルを上達させよう。