マラソン大会前日は、良い成績が残せるのか不安になることもある。

大会前日に不安な気持ちになると、気持ちに余裕もなくなるのだ。

100%で物事を行っていると、何かトラブル等があった時に対処できない。

80%ぐらいで物事を実行して残りの20%は何かトラブルがあった時のために、余裕をとっておきたいものだ。

今回は私の陸上の経験から、大会前日の過ごし方について解説する。

マラソン大会前日も余裕を持って計画的に過ごし、余裕をもって大会に望みたいものである。

当日、バタバタしないように忘れ物がないかを確認をしておきたい。

私の経験ではずいぶん前だが、安全ピンを忘れてしまって走る前に大変だった思い出がある。

大会によっては主催者側で準備される場合もあるが、安全ピンを忘れるとゼッケンをつけることもできなくなるからだ。

走る前には余計なことを考えず、走ることだけに集中したいものだ。

マラソン大会前日の過ごし方

マラソン大会の前日は、どのような過ごし方をしたらよいのか。

色々、不安なこともあるだろう。

マラソンのスタート時間から逆算して、何時に起床し練習メニューはどうするのか、食事はどうするのかを考えておき計画的な過ごし方をするのだ。

ここではマラソン前日の過ごし方を、練習面と食事面からそれぞれ解説する。

疲労回復

マラソン大会にベストな状態で望むために、前日までには練習の疲労を完全に取っておく過ごし方をする必要がある。

マラソン大会前日は軽めのメニューで切り上げてストレッチ等に重点をおき、疲れを残さないことだ。

練習メニューをしない分、大会当日にバタバタしないように当日の持ち物を最終確認して早めに休むようにする。

よく「お風呂に入って疲れを取ろう」というのを聞くが、私自身マラソン大会前日は、お風呂には入らない。

お風呂にゆっくり入れば気持ちはよいが、逆に疲れてしまう。湯船にはつからずシャワー程度に済ませておき、そのあとはすぐに就寝するのだ。

人間は体温が上がった後の低下時に眠気を感じるので、そのタイミングで眠りにつけばスムーズに就寝することができて疲労もとることができるのだ。

とにかく疲労感を残したまま、マラソン大会を迎えない過ごし方をすることだ。

軽いジョギング

私はマラソン大会前日の練習は軽めにして、ストレッチのみの練習メニューに重点をおいてきたのである。

まったく走らず、休養日を入れる過ごし方をすることもあった。

どうしても走りたくはなるが、その気持ちをおさえて大会当日にその気持ちを爆発させてきた。

少なくとも1週間前までには、長距離のランニングやインターバル走などのきつい練習メニューは終えておくのだ。

大会前日に走る場合も1km〜2kmぐらいの散歩程度のジョギングを、練習用のシューズでなく、大会当日に履くシューズで前日の午前中までには終えておく過ごし方をすることだ。

ストレッチ

マラソン大会前日は十分に体を休め、ストレッチに専念した過ごし方をするのだ。

ストレッチをするにしても筋肉を伸ばして痛い状態を維持するのではなく、気持ちいい状態をキープすることだ。

私が特に気にしている筋肉は、太ももの前側の大腿四頭筋(だいたいしとうきん)だ。

最近は正座をする機会もなく、この大腿四頭筋を伸ばす機会も少なくなってきている。

私は毎日就寝時と起床時にベットの上でゆっくり大腿四頭筋を伸ばすようにしている。

このストレッチをやるようになってから、腰の違和感もなくなってきている。

マラソン前日の食事はどうとるべきか

マラソン前日の食事はどうとるべきか

マラソン大会前日はとにかく消化のよいものを食べるようにしている。

天ぷらなどの消化の悪い油、バター、脂肪を含んだものや食物繊維の多い食材も控えることだ。

消化のよいご飯ものや麺類を摂取するのである。

炭水化物(ごはん・うどん・パスタ)

マラソン大会前日の食事は、炭水化物がよいのだ。

ごはんやうどんなどの炭水化物は消化がよく、吸収も早いからだ。

麺類では、パスタもよい。

ボクサーの選手も計量が終わり、試合前にはパスタを食べる選手が多いのだ。

大豆製品で代表される豆腐もおすすめだ。

豆腐はタンパク質が摂取でき、消化もよく胃への負担も少ない食材だ。

豆腐は冷たいままではなく湯豆腐などにして摂取すれば、胃への負担が少なくなる。

またこれらの炭水化物は前日急にドカ食いするのではなく、3日ほど前から摂取して体を慣らした過ごし方をすることである。

血糖値(チョコレート)

マラソンの走るエネルギーは糖質である。

マラソン当日の走る前には糖質を多く含むチョコレートを食べて、糖質を摂取していた。

しかし、チョコレートや甘いスポーツドリンクなどの糖質もあまり摂取しすぎると体内の血糖値が急上昇し、インスリンの大量分泌により逆に低血糖状態になるので注意が必要だ。

また大会当日は、試合前2時間から3時間前にバナナやおにぎりを摂取するのだ。

バナナは糖質を含み疲労軽減に効果があるビタミンB1が含まれているのである。

おにぎりは、梅干しおにぎりが良い。

おにぎりは消化が良く、梅干しは疲労軽減に効果があるクエン酸を含んでいるのだ。

大会当日の食事は、マラソンスタート前の2時間から3時間前にバナナやおにぎりを摂取し、スタート前にチョコレートをとるようにするのである。

まとめ

まとめとして練習面では、とにかく疲労を残さない事だ。

前日に走る場合でも大会当日に履くシューズで軽めの練習メニューにして、ストレッチに重点をおいた過ごし方をすることだ。

お風呂に関しては、長風呂は逆に疲れてしまうので風呂には入らず、シャワー程度にとどめておくのだ。

食事面では、消化のよいものを摂取し炭水化物中心のメニューを3日ほど前から慣らしてとるようにする。

大会当日はバナナやおにぎりを取り、スタート前にはチョコレートを取るようにするのである。

バナナやおにぎりを摂取することにより消化よく糖質を取ることができ、走るためのエネルギーを体内にためることができるのである。

さらにスタート前にチョコレートを取ることにより、胃に負担をかけることなく糖質を摂取できるのだ。