スケボーはスピード感があり、俊敏な動きのトリックなどカッコイイですが、怪我が多いスポーツである。
しかし、怪我を恐れて挑戦しないと、上達しにくいという問題もある。
できるだけ怪我をしないように、安全対策をしてできるだけ長くスケボーを楽しめるのが理想だ。

スケボーは怪我が多い

スケボーは怪我のリスクが高いスポーツだ。

特にスケボーで怪我が多い場所は、足首、スネ、膝、手首などです。
手足の肘や手のひらの打撲、擦り傷、足首を捻挫してしまうケースが多いだろう。
酷い場合には、骨折や顔面打撲、頭部強打、最悪死も。

酷い怪我の場合のほとんどは、車と接触や、坂道で
高速ダウンヒルなどの危険な行動が原因で起こっている。

一般的なパークやランプで練習をしている分には
無茶をしなければ酷い怪我にはつながりにくいだろう。
しかし、事故や怪我は気を付けていても
悪いことが重なると起こってしまうもの。

筆者自身がスケボーをしていて実際に感じたこと

自分の体調や実力を超える動きをした場合に怪我をする人が多いのではないだろうか。

体の疲れと集中力の低下は確実にやってくる。

たまたま、プロテクターをしてなかったとか
寝不足や疲れが貯まっているなどの悪条件が重なると
怪我につながりやすいだろう。

どうしても歴が浅い時期は上手くなりたい思いが強く
練習した時間を重視しがちですが、体が疲れていて
集中力が低下した状態では、効率的な練習ができないことが
ほとんどである。

スケボーの練習をする際には、誰もが無意識にでも
自分の理想の動きをイメージしてから滑っているはず。
イメージを参考にしつつ自分のできていないところを分析し
改善できるように修正した動きを目指していくのだ。

集中力が低下していると
何も考えなしになんとなく滑ってしまい
ライン取りできずバランスを崩し予想外の
転び方をして怪我をしてしまったりする。

普段気を付けていても起こってしまうのが怪我だ。
スケボーと怪我は切り離せないものである。
上級者になれば、慣れからのスピードが出てくるので
派手に転び、大きな怪我につながることも。

怪我はどうして起こるのか

画像の説明

スピードが出た状態でバランスを崩し
体をささえようと手をつく際に、手首を怪我しやすい。
スビードが出ているところに手がストッパーの役割を
してしまい、大きな負荷がかかってしまうからである。

できるだけ怪我を避けたいですが
スケボーを上達するには反復練習と
新たな動きへの挑戦をする必要があるので
怪我をするリスクが高い。

自分の限界を超えてスピードを出すことは
怪我をする可能性につながりますが
スピードに慣れるうえでは避けて通れないだろう。

キックフリップを練習する場合に、オーリーで高さが
でないのに行えば、スネに板が当たり打撲し、とても痛いはず。

また、練習中に怪我や痛みを感じると
次にその技を練習する時に痛みがフラッシュバックし
躊躇してしまうことも。

一度トラウマになってしまうと
トラウマから抜け出すまでに時間がかかるだろう。
なので、できるだけ痛みや怪我は避けたい。

慣れた動きばかりしていたら怪我をしにくいですが
スケボーを上達したいなら挑戦はするべきである。

スケボー中のけがを防ぐ方法は

怪我を避けつつ挑戦をつづけるには
防御するのが一番簡単で安心感も得られるだろう。

具体的な防御は、

  • スネを守るために長く厚いソックスを履く
  • ヘルメット、プロテクター
  • パッド(肘、膝、手)

基本的なことですが、大切だ。
特に、骨折、頭部打撲などの危険度の高いトリックに
挑戦するときは装着した方が良いかと。

反射的に手をつく時や、受け身をする際にも
プロテクターがあることで、簡単に受け流せる。

転び方を上達させていく必要がある。

また、ストリートの場合には周りにも気を付ける必要がある。
パークと違い、周囲の把握が難しいからだ。
人が自分の導線に入ってきたり、普段は置いてないものがあったりするからだ。

自身の体調の変化を感じることも大切である。
体調不良、寝不足、疲れを感じていれば、無理をしないことだ。

大人は柔軟性が不足しがちなので
準備運動やストレッチも、日ごろから習慣化しておくと良い。
柔軟性はすぐに取り戻せるものではないので
毎日のストレッチで可動域を広げておくと上達にもつながる。

ストレッチは目的別で分けられ
静的ストレッチ、動的ストレッチの2種類ある。
起床時やスケボー前には動的ストレッチ
終わった後や就寝前には静的ストレッチ
と使い分けることで体を整えていける。

特に動的ストレッチはパフォーマンスの向上効果が期待できる。

気を付ければ大きな怪我を避けつつ、挑戦をつづけられるだろう。

もし怪我をしてしまったら

スケボーは、気を付けていても怪我するので
怪我をした場合の対処法も覚えておくと安心である。

できるだけ一人で挑戦するのは避けた方がよいだろう。
軽い怪我で済めばいいのですが、動けないほどの
状態になると一人では対応ができず遅れてしまうかもしれない。

スケーターが必ずと言っていいほど経験しているグリチョは
上手く重心移動できず着地した際に起こる足首の捻挫である。
捻挫は直後の対応が大切なので、早く治すためには対処法を知っておくこと。
グリッチョは本当に長引いてしまうため
生活にも支障がでてくるだろう。

【捻挫の応急処置】

【捻挫の応急処置】
  • 滑るのをやめる、安静にする
  • アイシング
  • 固定する(テーピングなど)
  • 患部を高く挙げる

参考:打撲・捻挫・骨折の応急処置

怪我をしたら通院して、損傷の程度を確認する必要がある。

あらかじめ治療セットをカバンに入れておくと良いだろう。

プロテクターはダサいのか

プロテクターが大切とお伝えしたが
ダサいという理由で装着しない人もいる。

しかし、プロテクターのメリットは
装着していれば怪我を防ぎつつ、
思い切って技に挑戦できる。

怪我をしたらしばらくスケボーに乗れない時間が増え、
学校や職場にも迷惑がかかるかもしれない。

完治しない間にスケボーに乗ると再発する可能性も高く、
慢性的な怪我になることもある。

プロテクターのデザインによっては、
カッコよさに差がでてくるかもしれない。

価格もそんなに高いものではないので、
買い替えてもそれ以上のメリットがあるだろう。

スケボーの歴が長くなれば、怪我をしたことがない人の方が少なくなってくる。

みんな何かしら怪我を経験しているのである。

そんな人から見たら、プロテクターがダサいという発想にはならないはずだ。

怪我の因子を減らすことはできる

スケボースキルの向上とともに怪我の確率は下がりますが
目指すトリックのレベルは上がっていくはずだ。

挑戦するトリックのレベルが上がれば、また怪我の可能性もでてくる。

スケボーは転ぶものであり、怪我は多少つきものだが、
スケボーに乗れない期間が長くなるほど、成長に影響がでてくるだろう。
できるだけ怪我を避け、痛みのイメージも植え付けないようにするとよけいな恐怖心がなくなる。
そのためには、まずプロテクターを装着することがおすすめである。
最低でも新しいトリックに挑戦する時にはつけると良いだろう。

また、自分の体とメンタルの状態を把握し、自分のペースを乱さないことも大切だ。

長くスケボーを楽しんでいくためにも、安全対策は必須である。