全スポーツの中で絶大な人気を誇るサッカー。
サッカーの試合で一番の醍醐味はゴールシーンと言えるだろう。

しかし、やはり1対1で相手選手を
ドリブルで抜き去るシーンも魅力的だ。
相手選手を抜くのに必要な技術は、やはり足技である。

今回は、ディフェンダーを抜き去る効果的な
足技を厳選して5つ紹介していく。

サッカーの足技5選

サッカーの足技には、さまざまな種類がある。

一見地味だけど効果的な足技もあり、また派手で魅せる足技もある。

足技の中でも、少し練習すればすぐにできるものもあれば、
かなり長い時間の練習が必要なものもある。

だからこそ、色々な足技を習得して1対1に強いドリブラーを目指そう。

ファルカンフェイント

ファルカンフェイントはフットサルから生まれた足技であり、
相手選手を左右に揺さぶりドリブルで抜き去るものである。

この技はフットサル界のスーパースターの
ブラジルのアレッサンドロ・ローザ・ヴィエイラ選手に
よって生み出され、クリスティアーノ・ロナウドなど
多くの有名選手が得意としている。

マシューズフェイント

マシューズフェイントは、柔らかいボールタッチとともに
上半身の動きも必要とされる。

サッカーで初めて覚える足技として、
その名が広く知られている。

リオネル・メッシやキリアン・エムバペなどの
多くの名だたるドリブラーが、
このマシューズフェイントを巧みに駆使し、
相手選手を見事にかわしている。

マルセイユルーレット

通常のターンは、足裏を使ってボールを
相手選手の視界から消えるように
見せる足技であるマルセイユルーレットは、
ジエディーヌ・ジダンが元レアルマドリードで
監督を務めた際に最も得意とした技であり、
ディエゴ・マラドーナなど多くの
レジェンドプレイヤーがこれを使用してきた。

シャペウ

ボールを浮かして相手選手の頭ギリギリを通して
抜き去る足技がシャペウだ。

ブラジルのテクニシャンが愛用している有名な足技だが、
アンドレス・イニエスタ選手や三笘薫選手なども試合で魅せている。

ヒールリフト

有名なサッカー漫画「シュート」の平松和弘が
得意な足技として一躍有名になったのが、ヒールリフトだ。

かかとでボールを蹴り上げて相手選手の頭上を越える
この足技は、サッカーだけでなくフットサルでも見られる。

ネイマールやロナウジーニョなど、多くのテクニシャンが使っている。

各足技の有効場面

サッカーの試合は前後半45分ずつ各選手が
絶え間なく動き回るスポーツだから、
使用する足技も場面ごとに有効性が変わってくる。

ここからは、先に紹介した足技がどの場面で
有効なのかを解説していく。

ファルカンフェイント

ファルカンフェイントはステップオーバーと
シザーズを連続で繰り出す足技だ。

相手選手と間合いが開いていて誘い出したい場合や、
フィジカルコンタクトで負けそうな場面、
疲れてスピードが出ない局面に有効な足技と言える。

マシューズフェイント

相手選手の重心を崩したり、フェイントを
仕掛けるのに有効な足技はマシューズフェイントだ。

スピードに乗った状態の時が最も威力を発揮できる。

相手選手の重心が前になっている瞬間を見逃さずに、
素早くマシューズフェイントを仕掛けて華麗に抜き去ろう。

マルセイユルーレット

1対1での場面で威力を発揮し、
かつスピードを落とさずにターンで
抜き去る足技はマルセイユルーレットだ。

相手選手が飛び込んできた時に、
ボールに触れない軌道で前進できるから、
流れを変えたい時や相手選手と
体を入れ替えたい時に有効な足技と言える。

シャペウ

相手選手との間合いが詰まっている時に
威力を発揮するのがシャペウだ。

ギリギリにボールが相手選手の頭上を
越える繊細な技術が必要な足技だが、
一度成功すれば相手選手の守備に迷いが
出ることは間違いない。

ヒールリフト

1対1の場面でライン際やコーナー付近など
狭い場所で威力を発揮するのは、ヒールリフトだ。

あまり多用すると、相手選手が侮辱されたと
感じる足技の一つでもあるから、
使用する際はここぞという場面にしておこう。

各足技の練習方法

どの足技でも試合で効果的に使うためには、
日々の基本練習が必須となる。

相手選手に読まれないように無駄な動きを削りながら、
効率的に練習することが最も重要だ。

ファルカンフェイント

ファルカンフェイントはフットサル発祥の足技であり、
足裏をスムーズに使うことが成功への第一歩だ。

まずはボールを右足の足裏で止めて、
足裏を使って左足に渡す。

そして左足から右方向にボールを運ぶような
動作で外側から内側にまたぐステップオーバーをし、
着地せずに内から外へまたぐシザーズを行う。

左足の足裏で右方向へボールを渡して
右のインサイドかアウトサイドを使って
ドリブルするのが一連の流れだ。

一見難しそうに見えるが、
まずは足裏でスムーズにボールを動かせることと、
ステップオーバー、シザーズを覚えて
左足のスペースを空けておくことを意識しよう。

マシューズフェイント

マシューズフェイントはボールの基本練習が
できれば誰でもできる足技の一つだが、
リズムよく体とボールを一つにすることが
成功のコツだ。

まずはボールタッチで素早くインサイドから
アウトサイドに切り替えて足首を柔らかく
することから始めよう。

ボールタッチが安定してきたらフェイントの
動きを大きく見せていく。

その後に、コーンなどを使ってフェイントを仕掛けて、
1対1の練習でフェイントのタイミングを掴んでいく。

ボールタッチの際に上半身がブレないように注意しよう。

マルセイユルーレット

マルセイユルーレットは、
足裏でボールを止めてボールを軸にして
体をターンさせて相手選手を抜き去る足技だ。

まずは、足裏を使って方向を変える
ターン練習を徹底的に行う。

利き足だけではなく両方の足裏で持ち替える感覚を磨こう。
練習の時にはボールの置き所に注意しよう。

ターンすることを意識しすぎると回転が小さくなり、
本来の相手からボールを隠す威力が発揮できなくなるので、
テンポを速める、引いて持ち替えるなど試合で
効果的に使えるように練習していこう。

シャペウ

足だけではなく、膝を柔らかく使うのが
シャペウの上達に近づくコツだ。

ボールが転がっている状態でそれをすくい上げると、
成功しやすい足技だから、まずは膝を曲げて
伸ばし切った瞬間に転がってきたボールを
つま先で当てる。

つま先にボールが当たった瞬間、
つま先を上に向けてボールを弾く。

膝が伸びた時にかかとを地面に押し出すのもポイントだ。

ヒールリフト

ヒールリフトでもダブルヒールリフトや
クロスヒールリフトなど、様々な種類があるが、
まずは基本となるヒールリフトを練習していこう。

ボールが止まっている状態で、
利き足の土踏まず付近でボールを挟む。

そして逆足で利き足のかかとをなぞるように
ボールを持ち上げて、利き足で少し蹴り上げ、
落ちてきたボールを逆足のかかとで蹴り上げる。

サッカーの足技は、1つ覚えると派生した足技の
習得や新しい足技の練習をスムーズに覚えられるなど
メリットが沢山ある。

練習メニューに取り入れたり、
すきま時間にボールを触って楽しく足技を
習得していこう。